【書評】哲学なんて知らなくてもいいなんていう人ほど知ってほしいことを書いた | 世界十五大哲学(寺沢恒信 大井正著)
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こんばんは。
けんじぇるです。
今回は、哲学についての本を紹介します!
なかなか手をつけづらい、難しそう!いらないでしょ!と思ってるそこのあなた!
ぜひ読んでみることをオススメします。
今回のテーマ
◎むずかしいイメージの哲学を考えなおす
◎おすすめの哲学入門書
今日はこのテーマで書こうと思います。
写真で載せているこの本の具体的内容は書かないと思います。
今日のポイントは難しそうと思っている哲学に
「必要だと思うこと」
の理由を伝えたい、そのためにこの本が一番紹介しやすいのです!
では早速いってみよう!
現代の哲学のイメージ(個人的主観も含む)
「哲学」と聞いて、どんなイメージを持つでしょう。
そもそも、何もしらないなんて人がほとんどじゃないんだろうか?
学校で勉強するわけじゃないし、聞かない人からすると聞かずに過ぎていくものだと思います。
ちょっと知っている人からすると、いろんな人がいるし用語はわけがわからないし…
とりあえず漠然と、
「難しい」
と思ってしまいますよね、僕も最初はそうでした。
哲学って結局なんなの?
そう聞かれてなんともはっきりと「これダーーーー!」という答えを出せないもの。
それが哲学です。
というふうに曖昧になってしまうから、みんな知ろうとしないんですよね。笑
でも一口に答えることは難しい、そういったことを一緒に考えられる、教えてくれるのがこの「世界十五大哲学」という本です。
少し引用してみましょう。
哲学とは科学的世界観に関する学問である。
(中略)
複雑な今日の社会に生きてゆくにあたって、われわれは、はっきりした世界観をもっている場合にはじめて、フラフラしないで、あらゆる問題にたいして、一貫した態度をとり、確信をもって生きることができる。
つまり、
「自分の中の軸をもつための学問 」
ということです。
著者も言っていますが、
僕たちの今の人生は今この瞬間にしかなくて、代わりなんてありません。
だからこそ、その人生を自分が選んだ人生なんだと、自分が選択したんだと胸をはれるように生きたいとは思いませんか。
その時に自分が選ぶ基準、世界観をもつことで、それが自分の人生として活きてきます。
そのお手伝いを哲学者や「哲学」というものはしてくれるんです。
それがないからでしょうか。
今、自分の人生だ、これが自分で選んだんだと思えるひとは少ないと思います。
どこかレールに乗ったようで、自分で考えない。
そもそも大切な学問なんです。でもそれがただ難しいものとして、勉強することはなくなりました。それはなぜでしょうか。
「僕たちには関係ないよ。」と捨てられた学問、哲学
日本のために哲学を教えてくれた中江兆民
中江兆民という幕末から明治にかけていた秀才で、フランスの学問を自分の私塾で教えたり、実業界にはいり、経済から日本人の幸福のために国を変えようとした人です。
今回紹介している「世界十五大哲学」はなかなか長編ですが、”中江兆民”の項目だけ読んでもいいかもしれません。
それほど、日本で「哲学」をちゃんと教えようとした人だからです。
でもなぜ今僕たちは「哲学」にあまりいいイメージをもたないんでしょう。
兆民がエセ哲学者として批判した加藤弘之や井上哲次郎によって、哲学は人民の生活から切りはなされ、現実ばなれしたエセ学問に仕立てなおされる。
こうして、それ以後の日本では、哲学は象牙の奥でかびくさい本をよむ者にとってのみの関心事になった。それは日本の哲学にとっての最大の不幸であった。
いまこそわれわれは、兆民の生きた哲学を明らかにし、哲学を人民の手にとりもどさなければならない。(P534)
こういう背景があって僕たちは、いつの間にか哲学はただの小難しいものだと思っていたんですね。
最後に
どうでしたでしょうか。
少しは「哲学」がただ難しいだけのものではなくなってくれたらと思います。
最後にオススメの哲学の入門書を軽く説明したいと思います
▼今日紹介した本「世界十五大哲学」
これは紹介するくらいですからとってもオススメ!
これ一冊あれば、まず大丈夫という本でしょう。
なかなか読みごたえのある量ですが、哲学を見直すこともできるし、一緒にも考えられる、そんな本はなかなかないと思います。
▼誰でも読める、哲学の入門書
でも量多いしな、いざ読むとなるとなと迷うあなたへ。これは大丈夫。
14歳の多感な中学生に向けた簡単な言葉で哲学というものを教えてくれますから。
まずはこれを読んで、世界十五大哲学を読んでみるのもいいかもしれません。
▼読みやすくておもしろい、日常のあれこれを哲学する!
これは僕が最初に哲学というものに触れた本でした。
でも最初に読んでも面白く読める本なので、いいと思います!
ふぅ、今日は以上です。ぜひこれを機に読んでくれる人がいたら嬉しいです!