けんじぇるのてくてくスローライフ

好きな読書をして、幸せに、豊かに暮らしていこう。20代の僕が暮らしを考えなおすブログ。

眠れなくなったあなたへ 9

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こんばんは。

 

けんじぇるです。

 

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なんだか夜はまだ肌寒い時もあって、春でも夏でもないようなそんな気分になりますね。ちょっとふわふわする時期でもあって、なんだかふぅと息を整えたくなるような時間が必要です。今日はゆっくりと、話をさせてください。

 

最近大きな決断をしました。いろいろありましたが、後悔しないように、自分で考えて行動に移しました。でも根っこにはあの時の思いがやっぱりあるのかなって。その思い出を聞いてください。隣に座りますね。

 

 

僕は小さい頃、母も父も仕事が忙しくて、いつも近くのおばあちゃん家に預かってもらっていました。母がママ・パパと呼んでいたから、僕も自然とそう呼んでいました。保育園に通っていたから、いつもお迎えはパパ(おじいちゃん)がしてくれて、自転車の後ろに乗って帰りました。なんだかその光景は昔ながらに覚えています。

 

小学校にあがって、僕はのび太みたいにいじめられました。体もあの時は小さかったかし、気も弱くてジャイアンみたいな地元の大きい子にいびられては、いつも泣いてばかりいました。

 

そんなある時、僕がまたいじめられていたところをパパは見つけて、その子を全力で叱りました。それはそれは怖くて、それ以降僕がいじめられることはありませんでした。優しいパパが怒ることなんてみたことなかったけれど、あとあと聞くとほんとは昔から怖くてよく怒鳴っていたんだって聞きました。

 

だんだん大きくなって、パパの家に行くことも少なくなってきたけど、いつも顔を出すたびに、ボケてきても、いつも子供の頃から好物だったチョコのお菓子を用意してくれていました。「けんちゃん持ってかんでいいか」っていつも言ってくれました。

 

思春期を迎えていた僕はあの頃、感謝の気持ちを怠っていたのかもしれません。

 

大学生になって、大学祭の実行委員会に入って、2年生は新企画を立ち上げ、20人ほどのメンバーをまとめて活動していました。初めての経験でバタバタもしていたし、大学生になって楽しみも格段に増えたもんだから、しばらくパパにも会いに行けていませんでした。

 

11月の本番を控えちょうど佳境に差し掛かっていた10月のある日、大詰めでメンバーと作業中に、LINEが母から届きました。

 

「パパが危篤で、もう長くないかもしれない」

 

あの時のことは今でもはっきりと覚えています。目の前は真っ白になりました。僕はリーダーでこの企画を成功させなきゃいけない。時間もない。ここで抜けるわけにはいかない。でも、そんなことを言っている場合じゃない。

 

僕は中心メンバーにそのことを伝え、病院に向かいました。

 

電車の中で、正直周りの目を気にしてる余裕なんかなかったです。血走っているというのはあの時の状態だったのだと思います。

 

間に合いませんでした。どうすることも出来ませんでした。そんなことはわかっています。

 

でももう少し早く出ていれば、間に合ったかもしれない、もっと前からちゃんと気持ちを伝えていれば…そんな後悔が頭の中を駆け巡りました。涙はその場で流れませんでした。でも、確かに泣いていたんです。

 

あの時から、後悔をしないように。精一杯、できることをやろう。と心に決めました。それでも後悔することはまだまだあります。でもその度に、この時のことを思い出すんです。

 

うん。

 

何を伝えようしてるのかわからなくなってしまったけれど、 話を聞いてくれた方、ありがとうございます。そして、僕の決断に対して応援のメッセージをくれた方、本当に感謝しています。

 

今度はあなたの隣で、あなたの話を聞かせてください。また眠れない夜にでも。

 

 

✳︎「眠れなくなったあなたへ」は不定期に更新しています

 

 

 

 

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