【連載】お金さんの教養塾 #第1講 | お金が大好きなのに何も知らない日本人
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こんばんは。
けんじぇるです。
「お金さんの教養塾」、だいぶ更新が遅れてしまいました。
今回から本格的に紹介していきます!ただちょっと空いたので、改めて目的を話しておきます。
お金さんの教養塾をはじめた目的
僕を含めて日本人は”お金”を知らなさすぎます。海外では子供の頃からお金についての勉強をし、ちゃんとリテラシーを育てているにもかかわらず日本では大人でさえ、お金についてちゃんとした知識はありません。
でもそれってとても怖いことだと思うんです。だからちゃんと学ぼうと。そのためにはいわゆる投資だ、資産形成だーなんてことだけではなく、そもそもお金とは何か?どう向き合うべきなのか?を真剣に考えようと思いました。
そして、それはみんなも同じはずだから、一緒に学んで一緒にハッピーになれたらなと考えこの企画をはじめたわけです。
ちゃんと勉強するために、僕は初めになるべく系統が偏らないよう、各方面のお金の本を読みました。その本について、第1講から紹介していきます!
※ただネットの記事を拾い集めてくるのではなく、ちゃんと本を読みそれをもとにまとめたものです。きっと参考になるかと。
今回紹介する本
”投資家が「お金」よりも大切にしていること”から紹介します。読んでいく中で、大切にすべきこと、僕が個人的に引っかかった点をまとめました!
今回は第1章、”日本人は、お金が大好きで、ハゲタカで、不真面目”から。
まず、自分たちが”お金”についてどう捉えているのかをみていきます。少し目を向けづらい内容があるかもしれません。
「お金儲け=悪」と考える日本人
こう言われてみて、確かになーと感じる人は結構多いんじゃないでしょうか。お金を稼ぐことにはあまり日頃から触れてこないし、「投資」や「お金儲け」の話をすれば汚いや怪しいなどのネガティブなイメージを持つ人は多くいます。著者も言うように、口には出さずとも心のうちではなんだか壁を作ってしまいます。
明治大学の授業では商学部の学生が大半を占めているのですが、最初の授業でアンケートをとってみると、8割の学生が「投資=ダーティ」、「お金儲け=悪」だと思っていると言う残念な結果が出ました。
投資家が「お金」よりも大切にしていること P27
ただ一方で、日本人はお金が他の国の人々よりも大好きなんだと主張します。
お金が大好きな日本人
著者はお金に汚いイメージを持つ日本人こそ、お金が大好きなのだと考え、3つの根拠から大好きだと判断しました。
1、日本人の金融資産比率
著書においては、日本とアメリカ、イギリス、フランスにおける個人の金融資産の比率を比較しています。(データはここには載せませんので詳しくはのぞいてみてください。)
そこには日本では「現金・預金」の比率が高くて、他の国は有価証券や株式といった「投資」の比率が高いということがわかります。
お金が好きといっても、お金を使うのが好きというわけではありません。何かを消費するわけでも、株式などに投資するわけでもなく、現金や預金として、お金を自分の懐に貯め込むのが好きなのですから、「お金そのもの」が大好きなのです。
投資家が「お金」よりも大切にしていること P31
2、寄付をしない日本人
日本人は優しくて謙虚で真面目だというイメージから考えれば、日本人は寄付をするものだとも考えられますが、現実は厳しいものです。著書ではアメリカ、イギリスとの家計に占める寄付の比率を出していますが、アメリカは3%あるのに対して、日本は0.08%しか寄付していません。
3.11の東日本大震災においても、通常の2倍程度の寄付しか集まらなかったのが現実です。自分のお金を現金や預金として守ることしか考えていないのです。
3、投資信託の平均保有年数
海外では投資信託はロンブスパン、20.30年長期で持つのが一般的であるとされますが、日本においては投資信託は2,4年と紹介されています。ここでは2011年のデータを参考にしていたので念のため、最新の値も調べてみました。すると、2016年時点でも2,6%でイギリスやアメリカと2倍近くの開きがありました。(三菱UFJ国際投信調べ)
日本人は3年も保有していません。新入社員には「石の上にも3年だ」とか言いながら、自分自身は3年も耐えることができないんですね。
世界でもっとも「(投資の)回転率が早い」と言われています。
つまり、自分のお金が心配で心配で仕方がない。何か危険な匂いがただよえば、すぐに売ってしまいます。1円でもお金を減らしたくない。それが、日本人の本音だと言えます。
投資家が「お金」よりも大切にしていること P42
おさらい
さて、振り返ってみれば僕たち日本人はお金に汚いイメージを持ってしまっていて、実はひた隠しにしているけれどお金が大好きで自分の手元に置いておきたい。という現状があるということがわかりました。
ちょっと耳が痛かったですが、的を得ているところもあるのでまずは知るところから!が大切だと思います。
気づけば2000文字ほど書いてしまいました。
これからも、ネットの情報に偏らない濃い記事を書いていきます。ペラペラとめくりながら、一緒に勉強していきましょう。