眠れなくなったあなたへ 4
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眠れなくなったあなたへ。
忘れない。
おばあちゃんの中華麺を。
8月に岡山の倉敷に旅行にいった。
岡山にいって歩き回った1日の終わりに
ラーメンを食べようとお店を探した。
そこは個人店でなんとなく調べて
行ってみたところ。
何頼もうかなーって考えてみたら
メインが中華そばなのにきづいた。
今って家系ラーメンとかとんこつ醤油のラーメンとかさ。醤油ラーメンがない気がする。もはや絶滅危惧種だよ。
とりあえず惹かれた中華そばを。
最近はスープもくどくてなんだか飲みたくもなかったけど。気づいたら全部飲み干していた。飲みながら、昔おばあちゃんに中華そばを作ってもらっていたのを思い出していた。
母親は小さい頃から忙しくて、小学校低学年まではよく近くのおばあちゃん家にいってた。
だからかおばあちゃんのことをママ、おじいちゃんのことをパパって呼んでいた。料理がそこまで得意な方ではなかったけれど、『中華そば食べよう』となると僕を連れて近くの麺屋さんへ一緒に買いに行って、中華そばの器でいつも作ってくれた。
思い出したとき、スープのあたたかさと合わさって心があたたかくなった。
おばあちゃんのことを思い出すと、いつだって褒められた記憶しかなかった。
『けんちゃんは誉れだで。』
なにをしても、なにがあっても褒めてくれた。
認めてくれた。
社会人になって、できないことを知って厳しいことを知ってつらいことも増えた。なんだか眠れない。疲れてしまったとき。おばあちゃん、ママのことを思い出した。
『けんちゃんは誉れだで。大丈夫。』
忘れないこと。そうすれば大切な人は、いつだって近くにいて、自分を助けてくれるから。
誰かのそんな人になれたら幸せだろうな。
*「眠れなくなったあなたへ」は不定期に更新しています。朝のつぶやきもみていただいてありがとうございます。