【書評】ぼくが大切にしたい、生かしあうということ | おいしいおにぎりが作れるならば。(松浦弥太郎著)
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こんばんは。
けんじぇるです。
いつも見返している本の中に、松浦弥太郎さんの”おいしいおにぎりが作れるならば。”という本があります。
これは2012年に発売された”暮らしの手帖日記”の内容を文庫化したもので、内容が少しだけ書き加えられたものです。ここには、毎日をいきていく上で大切にしたいこと、改めて考え直したいことが書かれていて、何度もなんども読み返しています。
その中でも僕のお気に入り、”生かしあうこと”ついてみんなに伝えたいと思って、書き出しました。
生かしあう
”生かしあう”とはなんでしょうか。
生かしあう、とは言葉の通り、相手を生かすことです。例えば、ひとりきりで生きていたとしても、 自然の何か、草花や動物との関わりは少なからずあるでしょう。もしくは水や空気もそうでしょう。そういった、自分以外の人やものやことを生かすことは、人間が生きていく上での基本のルールだと思うのです。
おいしいおにぎりが作れるならば P11
基本ルールである”生かしあうこと”を僕たちはどれだけできているでしょうか。考えてみると、周りでは、多くの人が「自分が、自分が」になってはいないでしょうか。
自分のことばかり考える僕たち
”生かしあうこと”は素晴らしいことです。でも一方で、僕たちは自分たちのことばかり考えてしまっているなとこの本では言っています。
自分だけが良ければいい。他人や、他のものやことは、どうなったって関係ない。隙さえあれば征服してやろう。こんな風に思う人は今や多いのではなかろうか。歩きながらタバコを吸って、吸い殻を道路の排水口にポイと捨てる。道につばを吐く。満員電車で人の背中を押して出る。チッと舌を打つ。利益のために他人を平気で騙したり傷つける。多かれ少なかれ、今の社会はおかしな争いごとが平気で行われています。
おいしいおにぎりが作れるならば P11
悲しきかな、相手を押しのける人、舌打ちして怒鳴る人。電車ではそんな風景がよく見えます。それをみて、周りの人はどう思うでしょうか。自分のことばかり考えるのではなく、相手のことを考えればそんな態度はしないはずです。
気分が悪いのは嫌じゃないですか、シンプルに。だからこそ、今日から”生かしあうこと”をしてみませんか。
今日からできる”生かしあう”こと
自分のことを考えるのは、もちろん大切です。でももう少し、僕たちはみんなのことを考えてもいいと思います。
それは世界のみんな、なんて大それたことでなくてもいいんです。
目の前の友達、家族、大切な人、近いひとたちです。どうしたらこの人がもっと生かせるだろうか、輝くことができるだろうかと考えます。
そのための小さな一歩は”いいところを見つけること”です。相手のいいところを見つけることは、それだけで大切なことですし、伝えることで相手も喜んでくれます。言ってもらえると嬉しいですよね。そして自分のいいところは案外自分では気づけないものです。
この本にも書いてありますが、「自分が、自分が」という考えは捨てて、”生かしあう”という考えを少しでもみんなが持ってくれると、幸せな人が増えるんじゃないかなと思います。
ぜひこの本も読んでみてください。オススメです。
▼今回紹介した本
※冒頭に紹介した「暮らしの手帖日記」もリンクを貼りたかったんですが、現在アマゾン等では販売してないので、もし読みたい方は貸します。