けんじぇるのてくてくスローライフ

好きな読書をして、幸せに、豊かに暮らしていこう。20代の僕が暮らしを考えなおすブログ。

眠れなくなったあなたへ 10

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こんばんは。

 

けんじぇるです。

 

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よい画像を見つけました。ブログの新しい背景画像にしてみました。どうでしょうか。

 

さてと、最近はもうお昼も暑くなってきたというけれど 、なんだかまだ夜は風が気持ちいいですね。こうやって夜空を見て、外を歩きながらおしゃべりしたいです。

 

 

松浦弥太郎、という人物を僕はとても尊敬しています。彼の生き方・考え方・ふるまい方はいつも素敵で、真似したいとおもい、いろんな本を読んできました。

 

彼は原点に、高村光太郎の”最低で最高の道”という詩を取り上げ紹介しています。その詩を紹介した弥太郎さんの”最低で最高の本屋”という本もあって、いつもオススメする本の一つになっています。それをいつも読み返しては、なんだか自分も高村光太郎さんの詩を読んでみたいと思っていました。

 

ある時旅行先の古本屋で、偶然にも古い彼の詩集を見つけたのです。これもタイミングだなと思い、その場で購入しました。そこにはもちろん”最低で最高の道”も書かれていて、とてもいい。でも僕の中で目に留まったのは、また別の詩でした。

 

その詩は、”牛”と言います。弥太郎さんの営む古本屋COW BOOKSもCOWは牛だからなんだか繋がっているなとは思いますが、特にこの詩がお気に入りなのです。

 

少々長いですが、記載してみます。

 

   牛 (高村光太郎 著)

牛はのろのろと歩く

牛は野でも山でも道でも川でも

自分の行きたいところへは

まっすぐに行く

牛はただでは飛ばない、ただでは踊らない

がちり、がちりと

牛は砂を掘り土を堀井氏をはねとばし

やっぱり牛はのろのろと歩く

牛は急ぐ事をしない

牛は力いっぱいに地面に頼って行く

自分を載せている自然の力信じきって行く

ひと足、ひと足、牛は自分の道を味わって行く

踏み出す足は必然だ

うわの空の事ではない

是でも非でも

出さないではいられない足出す

牛だ

出したが最後

牛は後へはかえらない

足が地面へめり込んでもかえらない

そしてやっぱり牛はのろのろと歩く

牛はがむしゃらではない

けれどもかなりがむしゃらだ

邪魔なものは二本の角に引っかける

牛は非道をしない

牛はただ為たい事をする

自然に為たくなる事をする

牛は判断をしない

けれども牛は正直だ

牛は為たくなって為た事に後悔をしない

牛の為た事は牛の自信を強くする

それでもやっぱり牛はのろのろと歩く

何処までも歩く

自然を信じ切って

自然に身を任して

がちり、がちりと自然につつ込み喰い込んで

遅れても、先になっても

自分の道を自分で行く

雲にものらない

雨をも呼ばない

水の上をも泳がない

堅い大地に蹄をつけて

牛は平凡な大地を行く

やくざな架空の地面にだまされない

人をうらやましいとも思わない

牛は自分の孤独をちゃんと知っている

牛は食べたものを又食べながら

ぢっと淋しさをふんごたへ

さらに深く、さらに大きい孤独の中にはいって行く

牛はもうと啼いて

その時自然によびかける

自然はやっぱりもうとこたえる

牛はそれにあやされる

そしてやっぱり牛はのろのろと歩く

(以下略)

 

この先もまだ続きますが長くなってしまうので、きになる方はお貸しします。

 

地道に一歩一歩、進むことだと勇気をもらいました。

 

いつもコメントもメッセージも元気をもらいます。ありがとうございます。

これをみて同じように少しの勇気を与えられたらと思います。

 

ではまた。

 

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✳︎「眠れなくなったあなたへ」は不定期に更新しています。

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